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2012 年度 実施状況報告書

機能的セルトリ細胞の長期培養系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23659095
研究機関京都大学

研究代表者

篠原 隆司  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30322770)

キーワードセルトリ細胞 / 精子形成 / 精子幹細胞
研究概要

これまでセルトリ細胞と生殖細胞の共培養は成功例がなかったが、今回我々はセルトリ細胞の培地を改善することにより、セルトリ細胞と生殖細胞の試験管内の増殖を確認することができるようになった。この培養条件においては精子幹細胞とセルトリ細胞は密接な接触を保つ。この結果、培養された生殖細胞はcobblestone(敷石)状のコロニーを作り、幹細胞としての活性を5ヶ月以上の長期にわたり維持することが可能になった。cobblestone colonyの形成は外来生のEGFとFGF2により刺激され、follicle stimulating hormoneの添加により更に促進される。このセルトリ培養系においては上記のサイトカインの添加によりCXCL12分子の発現が誘導されており、この分子の受容体を発現する精子幹細胞がこれに反応し、cobblestone colonyを形成することが分かった。このセルトリ細胞の新規培養系は、精子幹細胞の試験管内アッセイとしても利用することができ、今後の精巣内環境の再現にも役立つものと期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今回の結果により初めて長期にわたり機能的なセルトリ細胞の培養を行うことが可能になった。

今後の研究の推進方策

次はセルトリ細胞自体の増殖を促進する培養条件を決定する。

次年度の研究費の使用計画

主に、動物購入・飼育費と細胞培地の購入に充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Reconstitution of mouse spermatogonial stem cell niches in culture2012

    • 著者名/発表者名
      Kanatsu-Shinohara M, Inoue K, Takashima S, Takehashi M, Ogonuki N, Morimoto H, Nagasawa T, Ogura A, Shinohara T.
    • 雑誌名

      Cell Stem Cell

      巻: 11 ページ: 567-78

    • DOI

      10.1016/j.stem.2012.06.011.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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