研究課題
挑戦的萌芽研究
中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)34例は全て瀰漫性大細胞性Bリンパ腫であった。診断後に、高用量メソトレキセート単独ないし多剤併用化学療法による化学療法を受け、外照射療法および再発時に多剤併用化学治療を受けた。全症例の5年生存率は46.3%であった。PCNSLの腫瘍組織を用い、N結合型糖鎖を自動化、簡易化されたHPLCシステムを用いて解析した。21種類の異なるピークが得られ、糖鎖の構造決定がなされた。現在、さらにPCNSLに特異的な糖鎖を探索すべく解析を進めている。標的糖鎖が明らかになりしだい、in vitro, in vivoの実験を進め、診断・治療の分子標的の開発に向けた研究を進める。
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