研究課題/領域番号 |
23659939
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 良之 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70251296)
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研究分担者 |
土肥 健純 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (40130299)
瀬戸 一郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30582390)
末永 英之 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10396731)
杉山 円 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90451814)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 医用画像処理 / 癌 |
研究概要 |
癌に対する外科治療において、原発巣の三次元的な浸潤範囲や転移リンパ節の部位を把握することはきわめて重要であるとともに、センチネルリンパ節の同定が容易にできれば治療成績は向上する。外科医の新しい目として腫瘍の存在する位置情報をリアルタイム三次元ディスプレイにより患者に重ね合わせて表示できれば、画像誘導手術の操作性を格段に向上させると考えられる。本研究では、最新の拡張現実感技術・蛍光造影法・画像センシング技術を口腔外科領域に導入して、肉眼的に明らかでない原発巣の進展範囲や転移巣を実空間で立体的に視覚化できるシステムを開発し、三次元的な位置関係を明瞭とする未来の新しい手術環境を実現することが目的である。本年度は、実空間での位置計測のために高精度CCDカメラによるマシンビジョンシステムを用い、空間座標を特定して空間的な位置関係を精確に一致させるシステムを確立した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画調書の内容と進行状況がほぼ同一のため。
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今後の研究の推進方策 |
基本的に研究計画調書の通り、ICG蛍光造影法を用いた拡張現実感によるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術の開発の開発を行う。具体的には、蛍光物質としてICGを用いてセンチネルリンパ節ナビゲーション手術に対するナビゲーションを行なう。実空間での位置計測のためには光学式位置センサーやマシンビジョンシステムを用い、空間座標を特定して空間的な位置関係を精確に一致させ、インテグラルビデオグラフィ立体画像表示システムにより三次元画像を実空間に重畳表示する。
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次年度の研究費の使用計画 |
ICG蛍光造影法を用いた拡張現実感によるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術の開発費用に用いる。
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