経口抗がん剤は自宅で服用できる簡便さがあるが、医療者が静脈から直接投与する抗がん剤に比べ患者自身が自宅で投与管理を行わなければならない。そこで、本研究では、経口抗がん剤を服用する患者の生活に即した投与管理能力の要素を明確にし、投与管理能力に即して継続的に経口抗がん剤治療が行える看護実践プログラムを文献検討、患者と家族の調査、専門家への調査並びに内容妥当性の検証を経て開発した。プログラムは、投与管理能力(薬に対する信念、問題解決能力、意思決定能力、自己治療力、セルフモニタリング力、リソースの活用力、自己管理能力)と患者と家族に必要な知識と技術が明確になっており、ケアでの活用が期待される。
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