アエンデ隕石から厚片を作成し、CAIのFESEM/EPMAにて組織観察及び元素定量分析を行った。そのうち、最も大きな2つのCAIについて段階加熱法による希ガス同位体分析を行った。 1つのCAIのNe安定同位体から求めた宇宙線照射年代(T21)とKr安定同位体から求めた年代(T83)は調和的であった。一方、81Krから求めた年代はT21、T83と誤差範囲で一致しており、浮遊年代が5Ma以下であることを示唆する。しかし、測定誤差が大きいため詳細な議論はできない。もう一方のCAIにはBrの中性子捕獲反応による80Kr、82Krの過剰と129I起源の129Xe過剰が見られ、ハロゲンに富むことを示す。
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