ハイパバイザの新しい応用を開拓した.世界に必ずしも普及していないが潜在的に有用なハイパバイザベースシステムを見出した.開拓した第一の応用は仮想マシンのデスクトップ画面へのメッセージ表示である.改造ハイパバイザがグラフィクスハードウェアのフレームバッファを操作し,画面上に画像を表示する.第二の応用は,プログラムコードに含まれる知的所有権保護である.OSカーネルのコードを公開部と秘密部に分割する.公開部は仮想マシンユーザに配られ仮想マシン内で実行される.秘密部は仮想マシンユーザから隠されハイパバイザにより実行される.クラウド計算やマルウェア検知の分野へのハイパバイザの応用についても研究を行った.
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