本研究の目的は、ドメイン特化型言語の効果的な実現手法の確立である。DSLは、専門的な領域で利用することに目的を特化した言語であり、プログラムの記述が容易であるという特長がある。しかし、対象分野に対して個々に言語を設計し実装する必要があるため、様々なコストがかかる。本研究では、比較的汎用的なDSLをコアとして用意し、段階的に特化作業を繰り返し行うことにより、DSLを実現するフレームワークを提案した。ビジュアルインタフェースを備えた拡張可能な言語処理系設計システムを開発するとともに、役割という汎用的な概念をもとにしたDSL言語群を提案フレームワークにより導き出し、本手法の実現性を確認した。
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