本研究では海綿骨欠損による間隙を効率的に補填し接触領域を確保すること,さらに早期osteointegrationを獲得することを可能にするためのバブル様スキャフォールドの開発を行い,再生組織培養における新たな選択肢を提示することを目的とした.この組織と機械的刺激伝導性は一般的な三次元培養組織に比べて高いことが示された.骨梁様組織の形態的特徴は気泡径に依存し,形成される骨梁の複雑性はバブルサイズに依存することが明らかとなった.機械的刺激に対する応答は,0.5%の剪断刺激に対して骨梁構造は維持され,骨梁様組織および構成細胞が伸展しひずみを伝達している特徴を有した.
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