キャリアとして二価陽イオン含有TCPナノ粒子やポアサイズを調整したメソポーラスシリカ粒子を選択した。これに免疫刺激分子(菌体由来物質等)をリン酸カルシウム飽和溶液中で共沈現象によって複合化して、アジュバント候補材料とした。 新規のアジュバント候補材料はin vitro実験によって免疫活性を示した。作製したアジュバント候補材料のがん免疫獲得に対する有効性を示した。新規のアジュバント候補材料を注入すると、マウス脾臓とリンパ球中に細胞性免疫に関連するサイトカイン(例えば、IL-2およびIFNγ)の分泌が増大され、細胞性免疫に関連する免疫活性が高まった事が要因であると分かった。
|