研究課題/領域番号 |
23700753
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研究機関 | びわこ成蹊スポーツ大学 |
研究代表者 |
吉田 政幸 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ科学部, 講師 (60557445)
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キーワード | イノベーション / サービスイノベーション / 参加型スポーツ / ランニングステーション / スポーツマーケティング / スポーツ消費者行動 |
研究概要 |
本研究2年目は参加型スポーツにおける消費経験のイノベーションモデルを検討するため,大手スポーツメーカー・アディダスジャパンが運営するランニングステーション・adidas RUNBASEのユーザーを対象としてアンケート調査を実施し,データを収集した.調査項目については,人口動態的特性(年齢,性別など),社会経済的特性(収入,学歴など),心理的特性(顧客満足,ブランド価値,消費経験の革新性など),行動的特性(入会年数,利用頻度など)に関する尺度を先行研究より援用した.分析では,LISREL 8.8を用いた確認的因子分析によって参加型スポーツにおける消費経験の革新性の構成概念妥当性を検討するとともに,消費経験の革新性がマーケティング目標(顧客満足,ブランド価値,顧客ロイヤルティ)に対して持つ規定力を分析した.これらの結果は「adidas RUNBASEアンケート調査報告書2012」と題した報告書(44ページ)にまとめられ,研究結果の社会還元のため,調査に協力したメーカー担当者にフィードバックされた.また,本調査研究の学術成果を上げるため,分析結果を2013年度ヨーロッパスポーツマネジメント学会で口頭発表することが決まっている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は3ヵ年計画の下,スポーツ消費経験の革新性を多次元的に設定し,その妥当性を検討することを目的とした.理論モデルの汎用性を高めるため,観戦型スポーツイベント(1年目)および参加型スポーツイベント(2年目)の消費者からデータを収集・分析し,スポーツ消費者市場においてイノベーションを通じた顧客獲得の有効性を検証してきた.プロ野球チームの観戦者からデータを収集した研究1年目に続き,研究2年目は大手スポーツメーカーのランニングステーションのユーザーを対象にアンケート調査を実施し,分析を進めた.当初計画した通り,観戦型スポーツおよび参加型スポーツの消費者からデータを収集し,順調に研究が進行している.
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今後の研究の推進方策 |
本研究3年目は成果報告として研究結果まとめ,学会および学術誌で発表することが目的である.学会発表については,これまでの研究成果を2013年度ヨーロッパスポーツマネジメント学会で口頭発表することが決まっている.
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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