本研究では,加速度センサおよび圧力センサを併用した郷土芸能における技能の抽出・可視化に取り組んだ.腰部に付けた加速度センサは,画像からは分かりにくい力の抜き・入れのタイミングや大きさをとらえることに適しており,また,足裏に付けた圧力センサは,前後の体重移動の変化のタイミングをとらえることに適していることが分かった.指導者と初心者のデータを分析したところ,印象を変える技能を感覚的に行っているときに,特に加速度の変化の仕方に違いが大きく表れることが分かった.このことから,加速度の変化に着目することが,技能の可視化に寄与できる可能性が示唆された.
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