• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

ICTを活用した日本語教員養成のための学習環境デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 23700994
研究機関京都外国語大学

研究代表者

岸 磨貴子  京都外国語大学, 国際言語平和研究所, 嘱託研究員 (80581686)

キーワード教育工学 / 日本語教育 / 国際情報交流 / アメリカ・タイ
研究概要

本研究では,ICTを活用した日本語教員養成のための学習環境のデザインとその評価を行った.学生の実践的スキルの習得を目的とし,体験と内省の両側面を支援する学習環境を先行研究に基づいてデザインし,2011年度にデザインされた学習環境で実践を行い,事例を分析することで学習環境の要件を整理した.
2012年度は,2011年度の実践の課題を整理し,先行研究をもとに実践の再デザインを行った.具体的には,2011年度の実践結果,日本語指導に対する学習観」の違いによって,体験と内省の学習モデルに違いがみられること,そして,「つまずきの要因の解釈」の違いによって体験と内省の学習モデルに違いがみられたことがわかった.以上の分析結果から得られた知見をもとに,2012年度では(a)学習観の理解促進とそれに基づいた実践支援,(b)体験の何をどのように内省するかの指導の2つの要件をデザインに埋め込み,実践を行った.
再デザインされた学習環境おいて,前年度と同様に,京都外国語大学(京都外大)の日本語学科の学生と米国ホノルル市カピオラニ・コミュニティカレッジ(KCC)およびタイのピブンソンクラームラチャパット大学(PSRU)間で日本語を学習する学生との間で行われる日本語教育実践事例を分析した.
分析段階では,京都外大の学生が実際の日本語教育で必要とされる実践的スキルを習得できたか,KCCの学生が日本人と日本語で会話を継続的に行うことで日本語活用力を向上させたか,という観点から学習環境を評価し,改善した.デザイン実験アプローチに基づき,デザイン-実施-評価-改善のプロセスを2年間継続して実施した結果をもとに,最終的に,ICTを活用した日本語教員養成のための学習環境デザインのガイドラインを書籍および論文にまとめ提示した.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 生徒の意識の変容を促す海外との交流学習のデザイン-青年海外協力隊との交流学習の事例から-2012

    • 著者名/発表者名
      岸磨貴子・久保田賢一
    • 雑誌名

      異文化間教育

      巻: 35号 ページ: 188-133

    • 査読あり
  • [雑誌論文] テレビ会議場面における日本語母語話者の言語行動ーインターネットを使った日韓交流学習を事例としてー2012

    • 著者名/発表者名
      大谷つかさ・他野岡幸・岸磨貴子
    • 雑誌名

      京都外国語大学紀要『無差』

      巻: 19号 ページ: 55-75

  • [雑誌論文] ICTを媒介した越境学習の実践―国際連携のプロジェクトを事例として-2012

    • 著者名/発表者名
      岸磨貴子
    • 雑誌名

      日本教育メディア学会論文集

      巻: 33号 ページ: 81-86

  • [雑誌論文] 海外フィールドワークにおける学習を促す要件の検討ー協働する他者との関わりに注目してー2012

    • 著者名/発表者名
      山本良太・今野貴之・岸磨貴子・久保田賢一
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文集

      巻: 36号 ページ: 213-216

    • 査読あり
  • [学会発表] ICT を活用した日本語教員養成のための学習環境デザイン -デザイン実践アプローチに基づいたデザイン原則の生成 -2013

    • 著者名/発表者名
      岸 磨貴子
    • 学会等名
      日本教育メディア学会
    • 発表場所
      株式会社内田洋行(東京)
    • 年月日
      20130126-20130126
  • [学会発表] ICTを通した海外との日本語教育実践でみられた学生間の問題2012

    • 著者名/発表者名
      岸磨貴子・大谷つかさ
    • 学会等名
      多文化関係学会
    • 発表場所
      関西学院大学(兵庫)
    • 年月日
      20121020-20121021
  • [学会発表] 構成主義に基づいた高等教育の学習環境デザイン2012

    • 著者名/発表者名
      岸磨貴子・久保田賢一
    • 学会等名
      日本教育メディア学会
    • 発表場所
      東北学院大学(宮城)
    • 年月日
      20120831-20120901
  • [学会発表] Design and Issues on Online Collaborative Learning Activity based on Constructivism Learning Theory -A Case of Japanese Education-2012

    • 著者名/発表者名
      KISHI, M., & KUBOTA, K.
    • 学会等名
      International Conference Media in Education
    • 発表場所
      北京師範大学(中国 北京)
    • 年月日
      20120820-20120822
  • [図書] 高等教育におけるつながり・協働する学習環境デザイン2013

    • 著者名/発表者名
      久保田賢一
    • 総ページ数
      25
    • 出版者
      晃洋書房
  • [図書] 大学教育をデザインする―構成主義に基づいた教育実践―2012

    • 著者名/発表者名
      久保田賢一・岸磨貴子
    • 総ページ数
      56
    • 出版者
      晃洋書房

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi