インターフェロンβ搭載ウロキナーゼ標的腫瘍融解ウイルスBioKnife- IFNβが悪性脳腫瘍治療で直接的な抗腫瘍効果以外に免疫賦活作用を有するか検討した。BioKnife特にBioKnife- IFNβ感染腫瘍細胞との共培養で樹状細胞は成熟化し抗腫瘍免疫系を活性化させる腫瘍壊死因子αおよびインターロイキン12を大量に分泌した。またBioKnife感染に伴い感染細胞・非感染細胞ともに腫瘍適合抗原クラスIの発現レベルが上昇し、BioKnife- IFNβ感染で顕著だった。これらに伴う細胞障害性T細胞の誘導はラット脳腫瘍モデルを用いて実際に生体内でもBioKnife- IFNβ群のみで確認された。
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