コミンテルン期(1919- 1943年)におけるコミュニスト・アイデンティティの形成過程をグローバルな視点から描き出すことを目的とし、ソ連共産党(ボリシェヴィキ)が定義する「理想的なコミュニスト」が、英国や日本共産党内部でどのように伝えられ、また各党員に内面化されたのかに迫った。モスクワのコミンテルン・アーカイヴ、英国マンチェスターのイギリス共産党アーカイヴが所蔵する史料の収集に努め、上記のテーマへの接近をこころみた。 モスクワが示すコミュニスト像の変遷と、この時代を生きたイギリスおよび日本共産党員に関する考察を進めた。
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