研究課題
若手研究(B)
本研究は、日緬平和条約・経済協力協定(1954年調印)交渉を起点に、日本がいかにビルマとの「特殊関係」を維持・発展させてきたのかを検討するものである。ビルマとの賠償問題の妥結は、戦後日本がアジア諸国と賠償問題を解決した最初のケースであり、その後のアジア諸国との間で戦後処理を進める第一歩となった。岸信介政権期、日緬関係は一時的に悪化する。しかし、1960年に発足した池田勇人政権期に日緬関係は好転し、その後、日本の対ビルマ援助は拡大していった。
日本政治外交史