研究課題
若手研究(B)
このプロジェクトでは、サーチ摩擦と労働者の異質性とを用いたフレームワークにおける最適な金融政策を研究した。そのために、まず、異なるタイプの労働者に対する失業率と賃金の重要な時系列特性を実証的に調査した。さらに、生産性ショックと金融政策ショックがこれらの変数に与える影響を評価した。そして、動学的確率的一般均衡モデルを構築し、米国のデータに基づいてこのモデルを測定した。その結果、モデルの予測結果は、我々の実証的知見とほぼ合致することがわかった。最後に、このフレームワークにおける、異なるタイプのいくつかの金融政策ルールの有効性を検討した。その結果、失業率とインフレとの両方の変動の削減に注力する金融政策が最適であることが明らかとなった。
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Journal of the Japanese and International Economies
巻: Vol. 26 ページ: 44-61
CIRJE F-Series CIRJE-F-850, CIRJE, Faculty of Economics, University of Tokyo