非金融負債の会計について認識・測定に関する論点を整理したうえで、①その範囲をめぐる問題、②測定における信用リスクの取扱い、および③最頻値・期待値・中央値の選択問題について検討を行い、結論および示唆を得た。 また、それによって、次のとおり検討すべき課題が浮き彫りとなった。①企業結合における偶発事象の会計処理の論拠の一般性、②負債会計の画一化とその論理、③未確定の税ポジションにおける中央値の選択、④負債会計と保守主義、⑤蓋然性の解釈、⑥負債会計とリアルオプション、⑦負債測定におけるリスク調整、⑧訴訟により生じる負債の特例的取扱い。
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