研究課題
若手研究(B)
本研究課題では,視覚的形状および魅力判断において逆行性要因による影響が見られるのか否かを調べることを目的として,実験研究を行った。視覚的形状の実験の結果,我々の視覚的形状が逆行性要因によって実際とは異なって知覚されること,さらに直後に提示される刺激に似る方向で歪みが生じることを示した。さらに,魅力判断の実験の結果,直前の判断は直後の判断から離れる方向に歪みが生じることを明らかにした。これらの結果は,我々の意思決定が先行文脈と後行文脈からそれぞれ異なった影響を受けていることを示唆している。
認知心理学