本研究では連立非線形シュレディンガー方程式の解構造の研究を摂動問題の観点から変分法を用いて行った。2つの方程式から成る連立非線形シュレディンガー方程式においては、半正値解と呼ばれる解の多重存在を示した。n本の方程式から成る連立非線形シュレディンガー方程式に対しては、相互作用の項の係数がすべて負のとき、指定した成分関数は丁度1回符号変化し、それ以外の成分関数は正であるような半正値解の存在を証明した。 3本の方程式から成る連立シュレディンガー方程式においては、二つの相互作用の項の係数が負で、ひとつの相互作用の項の係数が正のとき、エネルギー最小正値解の存在を示した。また、正値解の多重存在も示した。
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