研究概要 |
フェノールの2,6位がメチレン基を介し連結した主鎖を考案し、ボロン酸とジオール部位を導入、トリボロン酸とテトラオールを用意した。ボロン酸エステル形成を試みたが、不溶物を与えるのみであった。溶解性向上をねらい直鎖アルキル基を導入したがやはり単一の生成物を得ることはできなかった。次に自由度をさげた主鎖で検討をしたところ可溶な沈殿物が得られた。少量での検討であったため、所望の相補的オリゴマーかを判断できなかった。現在大スケールでの原料合成を行っており、今後詳細を検討していく。「相補的オリゴマー合成」への実現に向けて重要であると考えられる、「主鎖の自由度が生成物に及ぼす影響」の知見を得ることができた。
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