多くのリサイクル技術が素材ごとの分別回収に支えられ、再生製品の品質向上を実現させてきた。本研究は、アスファルト混合物の持続的利用を実現するために、舗装廃材から骨材とアスファルトを分別し、素材状態で回収する再生技術の開発を目的した。この結果、舗装発生材を熱水中で撹拌することで、骨材とアスファルトを分別回収できる条件を明らかにした。また、本技術による回収骨材は素材状態と同等の品質を有し、回収アスファルトには微粒分が混入するものの、実験条件によっては組成が軽質化され、添加剤を用いずに素材状態に復元する傾向を確認した。以上の研究成果により、舗装発生材の分別再生技術による持続的利用の可能性を示唆した。
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