VRSデータの作成を行う際には複数の基準点のデータを使ってヴァーチャル(仮想的)な基準点のデータを作成するため、日本全国に設置してある国土地理院の電子基準点のデータを利用することは必要不可欠である。まずインフラを整備する必要があり、データ取得のための専用ソフトの作成を行った。必要となる計測点でのGPSアンテナと基準点GPSアンテナの距離によって、変位計測の精度が変化するため、計測点GPSアンテナに比較的近くに設置された複数の基準点GPSアンテナのデータを用いてヴァーチャルな基準点のデータを作る方法を用い、最適なVRSデータの作成方法を検討した。8台のGPSアンテナを都心部の中でも計測環境の良い地点に設置し、都心部の全範囲をVRSにより網羅できるように独自の基準点アンテナ網を構築した。それによってヴァーチャルな基準点データを作成し、その精度検証によりよい結果を得た。以上によりGPSを用いた変位応答計測精度の飛躍的な向上を達成した。
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