近年、低炭素社会の実現に向けた具体的な取組みが注目される中、「地産地消」は環境負荷低減ならびに地域産業の振興策の一つともいえる。本研究の目的は、1)生活に根ざした地産地消を対象に環境負荷低減の観点から基本構造を解明すること、2)デザイン可視化に焦点をあて、地産地消がつくり出す空間の構造を体系化することである。 その結果、次のような成果が得られた。1)ニューヨーク市(アメリカ)、アムステルダム市(オランダ)、ソウル市(韓国)、上海市(中国)、台北市(台湾)の地産地消に係る制度と運用実態を明らかにした。2)千葉市内の朝市の調査を通して地産地消が生み出す賑わいの実態と市民意識を明らかにした。
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