都市と犯罪関連事象の動的関係性に関する研究

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23760567
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 都市計画・建築計画
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 雨宮 護 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教 (60601383)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: 犯罪 / 防犯まちづくり / 時系列 / 探索的空間分析 / 潜在成長曲線モデル / GIS / 地理的分析 / ホットスポット

研究概要

本研究では，犯罪の地理的分布の時系列変化と都市環境との関連を明らかにした．第一に，東京23区で最近11年間に発生した住宅対象侵入窃盗犯を事例に，ESDAの手法を用いて，地理的分布の変化を検討した．第二に，地区レベルでの犯罪の時系列変化と地区の社会経済的，物理環境的な特徴との関連を，潜在成長曲線モデルにより検討した．その結果，犯罪の地理的分布の変化には固定性があること，地区レベルでの犯罪の変化は都市環境と関連があることが明らかとなった．

研究成果

• [雑誌論文] 東京23区における住宅対象侵入窃盗犯の地理的分布の変化-2001年～2011年の11年間を対象に- (2013)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護・島田貴仁
  • 雑誌名: 都市計画論文集 巻: 48巻1号 ページ: 60-66
• [雑誌論文] 潜在成長曲線モデルを用いた地区レベルでの犯罪の時系列変化と地区環境との関連の分析-東京23区における住宅対象侵入窃盗犯を事例に- (2013)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護
  • 雑誌名: 都市計画論文集 巻: 48巻3号 ページ: 351-356
• [雑誌論文] パーソントリップデータを活用した対人犯罪の地域別・時間帯別被害リスクの推定 (2013)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護
  • 雑誌名: 地理情報システム学会講演論文集 巻: 22(CD-ROM)
• [雑誌論文] 小地域時系列犯罪データベースの構築と犯罪の時空間分析への応用可能性の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護・岩倉希
  • 雑誌名: 地理情報システム学会講演論文集 巻: 21(CD-ROM)
• [学会発表] パーソントリップデータを活用した対人犯罪の地域別・時間帯別被害リスクの推定 (2013)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護
  • 学会等名: 第22回地理情報システム学会研究発表大会
  • 発表場所: 慶應義塾大学(ウェブ大会)(梗概:地理情報システム学会講演論文集,22,CD-ROM)
  • 年月日: 20131201-20140131
• [学会発表] Identifying the changing geographical distribution pattern of residential burglaries in Tokyo's 23 wards : Analyzing crimes occurring in the last 11 years (2013)
  • 著者名/発表者名: Mamoru Amemiya
  • 学会等名: EDRA 44
  • 発表場所: Providence, Rhode Island(poster session)
  • 年月日: 20130529-0601
• [学会発表] 潜在成長曲線モデルを用いた地区レベルでの犯罪の時系列変化と地区環境との関連の分析-東京23区における住宅対象侵入窃盗犯を事例に- (2013)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護
  • 学会等名: 日本都市計画学会第48回学術研究論文発表会
  • 発表場所: 法政大学
  • 年月日: 2013-11-09
• [学会発表] Effect of community gardening in reducing the fear of crime (2012)
  • 著者名/発表者名: Mamoru Amemiya
  • 学会等名: EDRA 43
  • 発表場所: Seattle, Washington(poster session)(EDRA 43rd Annual conference proceedings, 293)
  • 年月日: 20120530-0602
• [学会発表] 小地域時系列犯罪データベースの構築と犯罪の時空間分析への応用可能性の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護・岩倉希
  • 学会等名: 第21回地理情報システム学会研究発表大会
  • 発表場所: 広島修道大学(梗概:地理情報システム学会講演論文集,21,CD-ROM)
  • 年月日: 2012-10-14
• [学会発表] 犯罪予防からみたコミュニティガーデンの効果 (2012)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護
  • 学会等名: 第5回日本環境心理学会
  • 発表場所: 東京大学
  • 年月日: 2012-03-03
• [学会発表] 保護者による環境の評価が子どもの屋外遊び場の選択に与える影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護
  • 学会等名: 2011年度東京大学空間情報科学研究センターシンポジウム
  • 発表場所: (梗概:Research Abstracts on Spatial Information Science CSIS DAYS 2011, p.34)
  • 年月日: 2011-11-11
• [学会発表] 保護者の犯罪不安と子どもの遊び場選択の関連 : クロスL関数を用いて (2011)
  • 著者名/発表者名: 雨宮護
  • 学会等名: 第20回地理情報システム学会研究発表大会ポスターセッション
  • 発表場所: 鹿児島大学
  • 年月日: 2011-10-15
• [図書] 犯罪と市民の心理学 : 犯罪リスクに社会はどうかかわるか(第8章「場所に基づく犯罪予防」を執筆) (2011)
  • 著者名/発表者名: 小俣謙二・島田貴仁編
  • 出版者: 北大路書房