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2012 年度 実施状況報告書

分譲集合住宅における界壁・界床の個別改変とそのマネジメント手法に関する実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 23760591
研究機関東京工芸大学

研究代表者

森田 芳朗  東京工芸大学, 工学部, 准教授 (50396769)

キーワード分譲集合住宅 / 界壁・界床 / 空間マネジメント / 二戸一化
研究概要

本研究では、集合住宅の住戸を隔てる壁・床を、それぞれ「界壁」「界床」と呼ぶ。そして、国内外の分譲集合住宅における、その改変の実態と課題を明らかにしようとするものである。長期の人口減少に伴う空室率の増加が見込まれる日本において、既存の住宅ストックの広範な利用法が求められている。なかでも、集合住宅の界壁・界床の一部撤去による「二戸一化」は、柔軟な空間再編手法のひとつとして古くから着目されてきたが、合意形成の難しさなどから、実例は公的賃貸住宅や社宅におよそ限られているのが現状である。そこで本研究では、この二戸一化が比較的頻繁に行われている諸外国の分譲集合住宅の実例、また希少ながら存在する日本の実例の事例調査を行い、技術的な側面のみならず、その実施を支える多様なマネジメントのあり方を抽出することで、持続可能な集合住宅の利用法についての知見を得ることを目的としている。
本年度は、日本・アメリカ・ヨーロッパにおける二戸一化の動向に関する情報収集、二戸一化を規定する各国の区分所有法および関連制度等の整理を行うとともに、カナダの特徴的な集合住宅における二戸一化実施状況の資料分析、イギリスの特徴的な集合住宅団地の現地訪問による空間マネジメントシステムに関する実態把握を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、日本・アメリカ・ヨーロッパにおける二戸一化の動向に関する情報収集、二戸一化を規定する各国の区分所有法および関連制度等の整理を行うとともに、カナダの特徴的な集合住宅における二戸一化実施状況の資料分析、イギリスの特徴的な集合住宅団地の現地訪問による空間マネジメントシステムに関する実態把握を行い、次年度の研究推進のための有意義な示唆を得ることができた。

今後の研究の推進方策

最終年度となる平成25度は、アジア(台湾を想定している)・ヨーロッパ(デンマークを想定している)の分譲集合住宅の空間マネジメントシステムに関する実態調査を行い、各国の状況を比較可能なかたちで整理する。

次年度の研究費の使用計画

諸外国の特徴的な分譲集合住宅の空間マネジメントの実態把握のため、アジア(台湾を想定している)・ヨーロッパ(デンマークを想定している)での現地視察を計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Trend of Unit Combination in Owner-Occupied Multi-Family Housing2012

    • 著者名/発表者名
      HASHIDA Ryohei, MORITA Yoshiro, SAITO Tomonori
    • 雑誌名

      Proceedings of an International Conference of CIB W104: Open Building Implementation, “Long Lasting Buildings in Urban Transformation”, Beijing, China

      巻: 18 ページ: pp.180-188

    • 査読あり
  • [学会発表] イギリスの公営住宅における住宅購入権導入後の住環境運営:バービカンエステートの運営組織に注目して2013

    • 著者名/発表者名
      橋田竜兵・森田芳朗
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20130831-20130831

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公開日: 2014-07-24  

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