本研究課題では,磁化プラズマの抵抗性磁気流体力学的(MHD)安定性問題の新解法を構築し発展させた.本方法は,従来の代表的解法の1つであった漸近接続法(境界層理論)が適用不可能または現実的に困難な状況にも適用可能である.具体的には,当該研究者等の先行研究を発展させ,(1) 軸対称トロイダルプラズマの線形安定性,(2) 円柱プラズマだが弱く非線形な時間発展を解く方法を共に定式化し,コード開発も行った.他に,有限Larmor半径効果を含めたモデルへの拡張,接続解法の外部解として用いることができる理想MHDモデルの定常解を非正準Hamilton力学系の理論を応用して求める方法の研究も行った.
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