これまでの研究で、指が発生する時には指原器の先端の細胞群が重要であり、この細胞群に指間部からのシグナルが特異的に入る事が分かった。私はこの細胞群をPFRの細胞群と名付けた。指原器の先端に位置するPFRの細胞群は指間部からのシグナルのみ受け取って指の個性を決定する。そこで指間部の細胞がどのような位置情報由来の組織であるかを調べるために、肢芽全体の器官の変形パターンを3次元で解析できる実験系を新たに構築した。この手法を用いてPFRにシグナルを伝える指間部がどの部分に由来するのか逆写像の解析により初めて解明する事が出来た。本研究をまとめて論文に発表した(J. Theol. Biol, 2014)。
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