時間領域透過法(TDT)による土中の体積含水率およびバルク電気伝導度(EC)の同時計測システムの構築・実用化を図るために,①システム設計のための土壌電磁物性データの取得,②TDT計測システムの構築,③システムの有効性検討などを段階的に実施しだ。また,得られた知見に基づき,SDI-12プロトコル対応の低価格TDT計測システムを構築したところ,極端な高EC条件や低EC条件を除けば,同システムを用いて広範な水分・EC条件下における水分量・ECの同時計測が可能であることが判明した。また,適切な校正を行えば,問題が生じたEC条件においても同システムを適用することが可能であることを見出した。
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