1)MRSA に対して特異的な活性を示す新しい機能分子として、放線菌の培養液中より、非糖化の 14 員環マクロライド様構造を有する albocycline 及びリン脂質を基本構造とする nosokophic acid を発見した。 (2)発見した新しい機能分子の作用機序について研究し、albocycline が MRSA 細胞壁合成阻害作用を示すことを見出した。また結合タンパク質の解析を基盤とする戦略から、imipenem 活性増強剤 cyslabdan の標的分子を MRSA 細胞壁合成に関わる FemA と同定し、その増強メカニズムを解明した。
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