TBK1(TANK Binding kinase 1)は、病原体感染におけるサイトカインの産生において必須な役割を果たすキナーゼで、その活性化制御メカニズムは全く不明である。本研究では活性化因子のスクリーニングを通じて、TBK1の活性化メカニズムを明らかにした。スクリーニングの結果、ホスファチジルイノシトール5リン酸がシグナル制御に重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、ホスファチジルイノシトール5リン酸を抗原と共に免疫すると、TBK1シグナルを直接活性化することでアジュバンド効果を発揮し、抗原特異的抗体を誘導することを明らかにした。
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