オートファジーは細胞内の不要なタンパクや器官を除去する細胞内浄化機構である。本研究ではオートファジーが変形性関節症の病態や進行に関与していると我々は仮説をたて、研究を行った。オートファジー誘導に必須遺伝子であるAtg5を軟骨細胞特異的にノックアウトしたマウスを作製して解析を行った。また、オートファジーの活性化剤のラパマイシンによる変形性関節症進行抑制効果を調べた。変形性関節症の誘発により、Atg5ノックアウトマウスでは変形性関節症の進行が促進され、一方でラパマイシンの投与で抑制される傾向をみとめた。オートファジーは変形性関節症の病態に関わる重要な役割を果たしていることが示唆された。
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