研修医の疲労は医療過誤のリスクになり、残業が多いと自殺を考え、睡眠障害が持続するとうつ病になりやすい。初期臨床研修医の平日、宿直日、宿直翌日の日勤勤務(土日祝日は除く)に医療者の労働環境と精神衛生の関係ついて検討した。平日に比べて、宿直翌日の日勤勤務はストレス関連物質のコルチゾール増加を認めた。平日に比べて宿直翌日は疲労を多く感じ、前日の就寝時間は遅く、睡眠時間も少なかった。平日に比べて宿直翌日のコルチゾールが高いほど、怒り、緊張、疲労感を感じる事が多かった。宿直業務はストレス、気分感情、健康状態、睡眠に影響していた。本研究が、医師の仕事の労働環境の理解に寄与する事が期待される。
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