再生産機能の老化の指標として、血中抗ミュラー管ホルモン(AMH)濃度および受胎待ち時間をアウトカムとする、2つの調査研究を実施した。前者については東京都内の女子大学生を対象として、血中AMH濃度と質問票による喫煙習慣および尿中コチニン濃度を測定した。AMH濃度と喫煙習慣およびコチニン濃度の間に有意な関連はみられなかった。受胎待ち時間と女性本人および男性パートナーの喫煙習慣については、日本全国に居住する20-44歳の女性3214人を対象としたインターネット調査によってデータを収集した。受胎待ち時間と喫煙行動の間には有意な関連はみられなかった。
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