本研究は「地域在宅高齢者の個人の性格=パーソナリティが健康行動、食行動、および将来の身体的健康にどのような影響を及ぼすのか」について明らかにすることを目的として研究を行った。種々のパーソナリティーと高次生活機能低下との関連を見たところ、「非協調性」傾向が高い者、ならびに「外向性」傾向が低い者において7年後の高次生活機能低下と有意な関連が認められた。先の検討からこれらパーソナリティーは、不健康な生活習慣を送っている者が多いことからも、適切かつ効果的な指導を行う上で、重要な一指標となりうる可能性が考えられた。
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