本研究の目的は複数のDNA型を組み合わせて得られる情報を合わせたDNA型鑑定(個人識別法)を確立することである。本研究ではヨーロッパ、アジア、アフリカの集団から採取された尿資料から抽出されたDNAを用いてmtDNA型、JCV DNA型、男性資料のみY染色体DNAハプログループ(Y-HG)の解析を行った。本研究によりY-HG、mtDNA、JCV DNA型の組み合わせ解析を行うことで出身地域や民族集団の推定が可能であることが示された。本研究の成果は法医遺伝学分野の国際学術集会[DNA IN FORENSICS 2012]の場において報告された。
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