S1P を標的とした肺線維症の病態解析と新規治療法

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23790909
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 呼吸器内科学
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 東 桃代 徳島大学, 病院, 特任助教 (10403750)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 肺線維症 / S1P

研究概要

スフィンゴシン1リン酸(sphingosine 1-phospate:以下 S1P)受容体アゴニスト(FTY720)が高度の線維化形成を惹起するメカニズムの研究を行った。S1P は肺線維芽細胞にたいし増殖能、遊走能を有しており、また線維化肺、線維芽細胞には S1PR1 が発現しており、肺線維症の治療ターゲットとして S1P-S1P1シグナルの制御が有効である可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Blockade of Th1 chemokine receptors ameriolates pulmonary granulomatosis in mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Kishi J, Nishioka Y, Kuwahara T, Kakiuchi S, Azuma M, Aono Y, Sone S
  • 雑誌名: Eur Respir J 巻: 38 ページ: 415-424
  • 査読あり
• [雑誌論文] FAK シグナルの肺線維化における役割-ブレオマイシン肺線維症モデルでの検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 木下勝弘,西岡安彦,岸昌美,竹崎彰夫,青野純典,東桃代,岸潤,上原久典,泉敬介,曽根三郎
  • 雑誌名: 分子呼吸器病 巻: 15 ページ: 124-127
• [雑誌論文] CCN6 as a profibrotic mediator that stimulates the proliferation of lung fibroblasts via the integrin β1/focal adhesion kinase pathway (2010)
  • 著者名/発表者名: Batmunkh R, Nishioka Y, Aono Y, Azuma M, Kinoshita K, Kishi J, Makino H, Kishi M, Takezaki A, Sone S
  • 雑誌名: J Med Invest 巻: 58 ページ: 188-196
  • 査読あり