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2011 年度 実施状況報告書

心筋線維芽細胞による心筋再生機序を応用した重症心不全治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23791568
研究機関大阪大学

研究代表者

福嶌 五月  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80596867)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード心不全 / 細胞移植 / 線維芽細胞
研究概要

本研究では、1)左心室の機械的減負荷により、不全心筋内のTGFbあるいはHGFの発現が変化するとともに、線維芽細胞の筋線維芽細胞への形質転換を導き、結果として不全心機能が改善する。2)細胞移植により、移植された細胞からTGFbあるいはHGFが分泌され、線維芽細胞が筋線維芽細胞へと形質転換し心機能の改善へと導く。という仮説を検証する。そのために、平成23年度は、1)重症虚血性不全心における線維芽細胞の機能解析、2)左心室減負荷が虚血性重症心不全に与える影響の解明、平成24年度は、3)細胞シート移植が心臓線維芽細胞に与える効果の解明、4)細胞移植と左室減負荷の併用療法の効果解明、を実施することと計画した。本年度の成果として、1)ヒトの重症虚血性不全心のサンプルデータベースを作成するとともに、補助人工心臓装着時および心臓移植時に採取した左心室のサンプリングを前向きに行った。また、以前に採取したサンプルのデータベース化を行った。これらのサンプルを用いてMicroarrayやimmunoconfocal studyを行った。2)左心室減負荷モデルの作成にラットを用いて成功した。また、平成24年度実施予定であった3)虚血性不全心に細胞シート移植を行う実験をラットを用いて前倒しで行い、筋線維芽細胞の動態と炎症性サイトカインの推移などを検討し、この成果を日本循環器学会学術集会にて発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一部予定通り進行していない部分があるものの、予定以上に進行した部分もあり、全体としては順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後はヒトの重症虚血性不全心のサンプルデータベースを用いて、線維芽細胞の動向、心筋内の線維化の程度の定性化、定量化を行い、左室減負荷が心筋組織に与える影響を網羅的に検証する。続いて、ラットモデルを用いて細胞移植療法と左室減負荷療法の相乗効果につき検討する。成果は国際学会ならびに学術雑誌での発表を考えている。

次年度の研究費の使用計画

ヒト検体の検討のための試薬ならびに動物実験にかかる費用を使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Both MMP/RECK Sxis and TGF-β/Samd Signaling are Modulated by Transplantation of Skeletal Myoblast Sheet, Associated with Attenuated Myocardial Fibrosis, in a Rat Chronic Infarction Model2012

    • 著者名/発表者名
      Motoko Shiozaki, Shigeru Miyagawa, Satsuki Fukushima, Takahiro Higuchi, Atsuhiro Saito, and Yoshiki Sawa
    • 学会等名
      日本循環器学会学術集会
    • 発表場所
      福岡国際センター
    • 年月日
      2012年3月16日

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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