研究概要 |
婦人科開腹手術において硬膜外麻酔と腹横筋面ブロック執刀前単回注入の術後鎮痛を比較した。術後72時間の安静時および咳をした時のVisual Analogue Scale (VAS)に有意差があるとはいえなかった。モルヒネ総使用量も有意差があるとはいえなかった。さらに執刀前にだけ腹横筋膜面ブロックをした場合(一回注入)と執刀前の腹横筋膜面ブロックに腹直筋鞘ブロックを手術終了時に追加した場合(二回注入)についても,術後鎮痛を比較した。また、ロピバカインの血中濃度を測定した。術後72時間の安静時および咳時のVASに有意差をいえなかった。モルヒネ総使用量も有意差があるとはいえなかった。ロピバカインの血漿濃度は一回注入、二回注入ともに、局所麻酔薬中毒域には達することはなかった。
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