喘息モデルのラットを作成し、麻酔薬の気道平滑筋に与える影響を検討した。これまでの喘息モデルよりも感作期間を長くとって、気道のリモデリングが起こる過程を観察し、麻酔薬がそのリモデリングを抑制する可能性を見いだした。機序についてはさらなる検討が必要である。 また、迷走神経の喘息に与える影響を、麻酔管理にも用いるネオスチグミンの影響下で、ラットの迷走神経を電気刺激することで検討した。迷走神経活動性は気道平滑筋に直接影響することを実験的に捕らえることが出来た。この手法を用いて、今後は喘息モデルのラットでこれらの迷走神経活動の亢進を検討していく必要がある。
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