老人性難聴の分子病理学的解析～蝸牛外側組織に焦点を当てて～

2015 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23791953
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 耳鼻咽喉科学
• 研究機関: 昭和大学 (2015); 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2011-2014)
• 研究代表者: 木村 百合香 昭和大学, 医学部, 准教授 (40450564)
• 研究協力者: 喜多村 健 東京医科歯科大学, 大学院耳鼻咽喉科, 特任教授 ; 池園 哲郎 埼玉医科大学, 耳鼻咽喉科, 教授 ; 重本 和宏 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 部長 ; 沢辺 元司 東京医科歯科大学, 医学部・保健衛生学科, 教授 ; 久保 幸穂 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 前研究員 ; 小林 一女 昭和大学, 医学部・耳鼻咽喉科学講座, 教授
• 研究期間 (年度): 2011-04-28 – 2016-03-31
• キーワード: ヒト側頭骨病理 / 老人性難聴 / レーザーマイクロダイゼクション

研究成果の概要

（１）レーザーマイクロダイゼクション(LMD)法のヒト側頭骨病理学的解析への導入：RNA熱処理を加えることで、ラセン靱帯におけるCOCH mRNA、外有毛細胞におけるSLC26A5 mRNAの部位別発現の同定に成功した(Kimura et al, Hearing research, 2013).　（２）加齢性難聴とcochlin：加齢によるラセン靱帯におけるcochlin分布の変化の可能性が示唆された。（３）mtDNA変異の蝸牛外側壁へ与える影響：MELAS症例において、血管条におけるmtDNA3243変異率は低かったが、病理組織学的には血管条の萎縮は高度であった。

自由記述の分野

耳科学