角膜とは、眼球の正面にある透明な構造で光を眼球の奥まで通し、レンズとしての役割と、眼球内の構造を保護するバリア機能とを併せ持ちます。角膜に外傷や感染症で強い炎症や傷を生じると、角膜は混濁して視力低下がおこります。 最近、Th17細胞という、白血球の一種であるT細胞の新たな種類が発見され、関節リウマチなどの膠原病の原因となるインターロイキン17(IL-17)などの免疫、炎症に関与する細胞間情報伝達物質を分泌することが解明されました。本研究では角膜の炎症とIL-17受容体との関係に着目し、アルカリ外傷および角膜感染症モデルで角膜のIL-17受容体の発現が上昇することを明らかにしました。
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