視神経再生因子であるオンコモジュリンの早期産生には、マクロファージよりも好中球が重要であることを明らかににした。また、好中球の中和抗体である抗Ly6G抗体を眼球内へ投与すると、好中球の浸潤が抑制されオンコモジュリンも減少し、視神経の再生効果も著しく減少していた。一方、神経保護効が知られているCiliary neurotrophic factor (CNTF)、Leukemia inhibitory factor (LIF)などの発現量には変化が認められなかった。この結果から、好中球は視神経再生を促進するが、神経保護には寄与していない可能性が考えられた。
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