研究課題
若手研究(B)
Streptococcus mutansの齲蝕原性として、非水溶性グルカン合成能に注目し、小学生の刺激唾液から分離したS. mutans株について、非水溶性グルカンを合成するgtfB遺伝子の塩基配列を決定した。この塩基配列と非水溶性グルカン合成能との関連性を検討したところ、GtfB酵素のC末端側に存在する直列反復単位中、33番目のアミノ酸がGlyからSerに置換するような変異を持ったS. mutans株において非水溶性グルカン合成能が有意に上昇し、またフッ化物洗口を実施している小学校児童において、この変異が1年間の齲蝕の増加に有意に関連していることが明らかになった。
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