褥瘡(いわゆる床ずれ)の予後予測につながる創部アセスメントに生体高分子の活用を目指し、褥瘡創部から採取した浸出液の中に含まれる、創傷治癒に関連すると考えられるタンパク質を検討し、それらの検出量と褥瘡創部の質的な状態について検討した。その結果、matrix metalloprotease-9およびbone morphogenetic protein-6の検出量と、褥瘡創部の臨床的所見とおよびDESIGN-Rの項目に関連性を見いだすことができた。このことから、MMP-9およびBMP-6は創の質的状態を判断するために有効な高分子マーカーであり、アセスメントツールとして活用が可能であることが示された。
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