本研究は、言語的コミュニケーションが困難なICU患者の痛みのアセスメントツール開発を目的とした。このツールは、痛みの程度の評価および痛みの部位の特定が必要であるため、痛みの程度は、既存の尺度の日本語版を作成し、信頼性・妥当性・反応性の検証を行い、ICU退室後の回復した患者に、痛みに関するインタビューを行った。 結果は、痛みの程度を評価する日本語版CPOTは、評価者間信頼性、基準関連妥当性、弁別妥当性、収束妥当性、反応性が確認された。患者のインタビューから、創痛、ドレーンの挿入部痛、背部痛、口渇、倦怠感などの苦痛体験が明らかとなった。これらの結果をもとに、痛みのアセスメントツールを作成した。
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