本研究では、強度変調放射線治療を受ける前立腺がん患者に発症する排尿症状の実態と治療中に患者が行うセルフケア行動を調査し、それをもとに看護介入プログラムを立案し、実施・評価を行った。その結果、強度変調放射線治療を受ける前立腺がん患者は、様々な排尿障害症状を抱えながらも治療を完遂できるよう日常生活の工夫をしながら生活していることが明らかとなった。また、看護介入プログラムとして、治療スケジュールを示したクリティカルパス、症状の早期発見・対処を目的とした治療日記、治療中に起こりうる有害事象の発現頻度とその対応策を示したパンフレットからなる冊子を対象者に配布し看護を行ったところ、対象者に有用であった。
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