低身長外来に通う低身長児(者)の身長に関するストレス、身長に関するストレスへの認知、コーピングとそれに関連する要因ならびに心理社会的適応の実態について調査した。 その結果、身長に関するストレス、特に身体不快感が高いが、それに対して、影響性は強く感じておらず、自己概念は損なわれていなかった。さらにセルフエフィカシーが非常に高かった。両親の治療に対する思いの中で「治療が終了した後の将来への不安がある」と保護者が答えた場合、小児の自己概念は低かった。低身長児の心理社会的適応には、心理社会指標の中でも「セルフエフィカシー」が関連していることが示唆され、また保護者の不安も影響を与えうる因子だと考えられる。
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