自殺未遂が原因で入院となったうつ病あるいは双極性障害患者11名を対象に、ナラティヴ・アプローチを活用した非構造化面接を行い、その内容を質的帰納的に分析した。その結果、自殺に至るまでの感情および状況として【常在する自殺念慮】【強い孤独感】【長年にわたる家族への我慢】【価値のない自分】【生への絶望感】【自殺の衝動】の6カテゴリー、自殺企図後の感情および状況として【死への執着】【自殺の肯定】【医療者への隠された本音】【抑うつ状態の持続】【家族からの疎外感】【先がみえない不安】【自殺念慮の緩和】【再生への意欲の芽生え】の8カテゴリーが抽出された。
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