加齢性に高齢者の嚥下機能は低下する。介入前の高齢者は若年者に比べ嚥下機能の予備力が低下していた。しかし、製造過程でトウガラシを使用する白菜漬けを高齢者と若年者に20日間摂取してもらうと、両者ともに嚥下機能が改善し、両者間で嚥下機能に差がなくなった。けれども7日間トウガラシ添加食品を摂取しないと高齢者の機能は摂取前に近い状態に低下した。高齢者は改善した機能を維持する力も衰えている可能性がある。そのため摂取間隔は7日以上あけないほうが良いと考えられた。若いころから機能維持行動がとれるような保健指導が必要である。
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