目的は非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)を使用する筋ジストロフィー患者の慢性ストレスとQOLを入院と在宅の療養者に調査し、在宅移行支援に向けた看護の一助とすることである。 NPPV使用患者と健常者を対象に起床時唾液コルチゾールとSF-36を用いた健康関連QOLを調査した。結果、慢性ストレスの指標となる起床時コルチゾール反応(CAR)は、健常者群より患者群(入院療養者と在宅療養者)でCARが有意に減弱していた。SF36のGHは入院療養者において在宅療養者より有意に高く、在宅療養者と比較し入院療養者は健康な生活を送れていると感じていた。在宅療養中、健康感を高めることができる看護の必要性が示唆された。
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